◇バルドゥス教
かつて、この世界で光の神バルドゥスと闇の神オクトゥムが争った。この光の神バルドゥスを主神として教義を確立したのが、バルドゥス教会である。教会発足当初は、デュシス地方のカテドラールを総本山としたが、勢力拡大に伴って、ヴァルクドの大聖堂に本拠地が移された。バルドゥス神への信仰は、エル・フィルディンの人々にとって日々の生活に深く根ざしたものであると言ってよい。
◇オクトゥムの使徒
闇の神オクトゥムを奉じる結社。その構成員には魔術、体術に長けた者が多く、エル・フィルディンの歴史の裏で常に暗躍を重ねてきた。数百年にも渡ってバルドゥス教会と対立を続けているが、その存在は民衆には伏せられている。王家は、闇の神を崇める彼らの存在を否定し、正史にはその記録を詳細に記していない。ガガーブ暦929年には、バルドゥス教会の聖地カテドラールを襲撃し、これを陥落させている。
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◇六つの神宝
二つの神の争いは、バルドゥスがオクトゥムを封じることで決着がついた。しかし、光と闇は表裏一体。バルドゥスが自らの半身とも言うべきオクトゥムを封じたとき、その躯も6つに砕け散ったという。バルドゥスは中立の立場にあった精霊神ドゥルガーに、砕け散った自らの躯を託した。そのうちの一つ、無限なる叡智を秘めたる神の頭・カベッサのみはバルドゥス教会に伝えられているという。
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