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大陸や島々がフワフワと浮かび、
たまに飛行機が行き来する平和な世界《グランヴァレン》。
この世界で、かつて栄華を誇った巨大な魔法王国が「神聖王国」です。
王家のヴァレンス一族には卓越した魔法の使い手が多く、
魔法大戦においては人間側の盟主として悪魔たちと戦いました。
戦争後、魔法技術の大部分が失われた事で王政は廃止され、
現在では「グランヴァレン」の由来としてその名を留めています。



光と太陽を司る「アプリエス」と、闇と月を司る「エスピナ」。
この2人の女神への信仰がグランヴァレンでは一般的です。

両者は「双子」とも「同一真の別の側面」とも言われており、
「光だから善」「闇だから悪」という解釈はなされていません。
グランヴァレンはこの2人の女神によって創られ、
今も見守られているとされています。



およそ1000年前、人間と悪魔の間に勃発した大戦争を指します。
光と闇の女神に背いた6人の魔王(堕天使)によって始められ、
妖精や竜たちも巻き込んで、グランヴァレン全土を荒廃させました。

500年間の争いの果て、神聖王国の王女「巫女姫ティアラ」と英雄「聖騎士パラディス」が
アルジェスの地で「魔王ヴェスパー」を倒した事で幕が下ろされました。
しかしこの大戦によって多くのものが失われ、繁栄を極めた魔法文明も
衰退してしまいました。

それから500年——
世界が落ち着きを取り戻し、人々が平和に暮らせるようになった時代。
妖精や竜たちも姿を消し、魔法が使える人も珍しくなったころ。
ピピロとポックルの2人が冒険を始めたのはそんな時代のことです。

……そしてあのティアラとパラディスは、アルジェスの片すみ、聖地クラプロートの遺跡で
今も眠っていると言われています。


 

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