6年前、宮廷侍従であった父に連れられて、辺境である西涼の召德村にやって来た。村に来た時は大怪我をして意識がなく、三年経って目覚めると、全ての記憶を失なっていた。その後、父は村の租税の減免を県令に直訴したために殺され、現在は村はずれにある家で母と二人で暮らしている。