パリンの両親は考古学者。
遺跡の発掘のためいつも世界中を飛び回っている。
今回の発掘旅行の間、
パリンはおじいちゃんの家に預けられた。
見知らぬ街、見知らぬ人々。
初めてやってきたその街で、
パリンは遊び相手になってくれる子どもを探した。
だけど出稼ぎの鉱山労働者が多いその街に、
同年代の子どもはひとりもいない。
がっかりしていたパリンは、
あるとき、街で犬に吠えられていた小さな女の子を助ける。
その街に来て、初めてできた友達。
だけど、その子はちょっと変わっていて…。
いつもと同じ街角で、見知らぬ壁の片隅に
不思議な穴を見つけたら、くぐってみたいと思いませんか?
きっと誰もが、一度は夢見たはずの物語。