帝国最大の重工業メーカー、RF (ラインフォルト) グループ令嬢にして旧《Ⅶ組》メンバーのひとり。
《巨イナル黄昏》では地精の出現により母や使用人のシャロンと敵対することになったが、その後、自らの意志でふたりを取り戻し、亡き父・フランツとも奇蹟的な邂逅を果たした。
現在はRF社の第四開発部室長として業務に励むかたわら、タングラム要塞の解体手続きなど、クロスベル再独立に向けた事後処理にも協力。
帝国やクロスベルでの事件を通して知り合った《特務支援課》のエリィとも個人的な親交を深めているという。
帝国政府暫定首班、カール・レーグニッツの実子にして秀才肌の生真面目な司法監察官。
トールズ士官学院や帝国内戦での経験をきっかけに政治学院での勉学に励み、「司法監察院」へ就職する道を選択。
《巨イナル黄昏》では国家総動員法による監察院の有形無実化、父との対立といった窮地に立たされながらも最後まで“法”の番人として自分自身の正義を貫き通した。
災厄後は再独立を控えたクロスベルで監察業務を担当。日々の激務をこなしながら、現地で暮らす人々とも交流を深めているらしい。
四大名門・アルバレア公爵家次男にして帝国クロイツェン州を治める若き貴公子。
トールズ士官学院卒業後は内戦で捕縛された父や兄ルーファスに代わり、領主代行として帝国東部の領民を支えていく道を選択。
《巨イナル黄昏》では欺瞞に満ちた公爵家に絶望し人の道を踏み外そうとした兄との最後の戦いに挑み、長く続いた兄弟の確執に決着をつけた。
災厄後は“貴族の義務”を体現する存在として各地の貴族と連携し、帝国の進むべき未来を模索するように。そんな中、リィンに協力する形で帝国のある事件に関わっていくことになるが……。
帝国に伝わる古の存在《魔女の眷属》にして旧《Ⅶ組》メンバーのひとり。
早くに母を亡くしていることもあり、魔女の長ローゼリアは祖母、同じ里で育ったクロチルダは彼女にとって姉のような存在。
学生時代に起こった帝国内戦をきっかけに素性を明かし、以降、優れた導力魔法の使い手として、魔女のひとりとして新旧《Ⅶ組》をサポートしてきた。
《巨イナル黄昏》後に使い魔セリーヌと共に故郷エリンの里へと戻ったが、現在は災厄時に異常を起こしていたゼムリア各地の地脈を確認し、鎮めて回るという活動を続けている。
並外れた身体能力を持つ、猟兵団《西風の旅団》出身の若手女性遊撃士。
かつては猟兵として戦場に身を置いていたが、遊撃士サラとの出会いやトールズ士官学院《Ⅶ組》での学生生活がきっかけで正遊撃士資格を取得し、サラとコンビを組むようになった。
災厄《巨イナル黄昏》では猟兵時代の育ての親ルトガー団長の死を“娘”として見送り、これからも遊撃士としての人生を歩んでいくことを決意。
現在は猟兵時代の異名《妖精》を冠する若手遊撃士としてメキメキと頭角を現しており、協会からも有望株として将来を期待されている。
遊牧民族「ノルドの民」の出身で七耀教会の《星杯騎士団》に所属する守護騎士のひとり。
4人兄弟の長男で面倒見がよく、先入観にとらわれず物事の本質を見定めることが出来るため旧《Ⅶ組》メンバーをはじめ周囲からの信頼は厚い。
トールズ卒業後、とある事件がきっかけで“聖痕”を受け継ぎ守護騎士第八位《絶空鳳翼》として帝国を襲った災厄《巨イナル黄昏》に立ち向かった。
その後はノルド時代からの相棒・鷹のゼオと共にゼムリア各地で《星杯騎士団》の任務にあたっていたが帝国で発生したある事件のカギを掴むため、家族が暮らす故郷・ノルドの地を再び訪れることになる。
旧《Ⅶ組》メンバーのひとりで、無邪気で人懐っこい性格の少女。
その正体は地精によって生み出された人造人間であり同じ境遇で妹にあたるアルティナのことを誰よりも可愛がっている。
《白兎》のコードネームで帝国軍情報局に所属し、エージェントという立場を活かして新旧《Ⅶ組》を支援していたが地精らの暗躍により命を落としてしまう。
しかし、聖女アリアンロードが最後に与えた力や騎神、魔女たちの協力によって新たな身体を得ることとなり、災厄《巨イナル黄昏》が過ぎ去った後はふたたび情報局で元気に活躍する姿を見せるようになった。
トールズ士官学院で《Ⅶ組》やトワ、アンゼリカ、ジョルジュとともに学生時代を過ごした、ギャンブル好きでお調子者だが頼れる先輩。
故郷ジュライ市国を併合したオズボーン宰相に復讐を誓い、テロ組織《帝国解放戦線》のリーダー《C》として暗躍していたが内戦終盤、リィンたちとの共闘の末に命を落としてしまう。
その後、帝国を襲った災厄では《黒の工房》の技術によって不死者となるも、最終的には《至宝》の奇蹟によってふたたび人間としての生を与えられた。
災厄後、一時的に故郷ジュライへ里帰りしていたが、《C》を騙る謎の人物が《新生帝国解放戦線》を立ち上げたことを知り、独自に行動を起こしはじめる。
かつてリィンたち旧《Ⅶ組》の担当教官を務めていた、《紫電》の異名を持つ凄腕のA級遊撃士。
ノーザンブリア自治州出身の戦災孤児で、猟兵団《北の猟兵》を立ち上げた「バレスタイン大佐」に育てられた過去を持つ。
黙っていれば美人だが、酒グセが悪く私生活がだらしないという残念なところは相変わらず。
帝国を襲った災厄後は遊撃士としての活動を本格的に再開。再独立を機に活動を再開させたクロスベル支部や後輩遊撃士のフィーとも連携を取りつつゼムリア各地で精力的に仕事をこなしている。