大陸の東の端に位置する島国。
南から北へとのびる地形のために、小さな島国にもかかわらずその風土は多彩である。
和国では長い間戦乱が続いていたが、近年ようやくその国土は将軍を中心とした「幕府」 と呼ばれる政体によって統一され、人々が待ち望んでいた平和が訪れるかに見えた。
しかし、その人々の安堵もつかの間、大和の都は何者かによって引き起こされた「星落とし」 によって壊滅的な被害を受ける。「星落とし」によって多くの人々が死に、その死者の中には
和国を統一した将軍も含まれていた。
幕府内部は混乱を極め、事態を収拾する指導者を欠いたまま、政治は腐敗し堕落していった。 まとまりかけていた秩序はたちまちに乱れて、大和の都には無法者が溢れ、幕府の弱体化につけこんだ異国の船が沿岸を我が物顔でうろついた。
和国には人々の嘆きの声があふれ、誰もが不安のなか日々を送っていた。
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