監獄都市バルドゥークでアドルが出会った、強い意志を宿した瞳と義手義足が印象的なフード姿の女性。
年は若いが、冷徹とも取れる態度、他者を圧倒するような威厳を持ち合わせている。
度々怪人たちの前に姿を現し、助言めいた言葉を残すなど彼女の存在と行動の多くが謎に包まれている。
その身体は常に傷つき、疲弊しているようにも見えるが……。
監獄都市バルドゥークで最大規模を誇るペンドルトン商会の女性商人。
優秀な交易商としてその将来を渇望されており、父リッシュから本店の実務を任されている。
商人としてメキメキと頭角を現す一方、引っ込み事案な妹との間に微妙な距離間が生まれてしまったらしい。
豪商として知られるペンドルトン家の次女。
気弱で人見知りなところがあり、商人として目覚ましい活躍をみせる評判の姉にいつしかコンプレックスを抱くようになってしまった。
姉に倣って商会での仕事を始めたが、自分の力で稼いだ売上を何者かに盗まれてしまう。
バルドゥークで大きな影響を持つペンドルトン家の当主。
交易で辣腕を振るい、周辺地域の鉱山の採掘権を独占することで莫大な資本力を有している。
商売と利益のためには手段を選ばず、常に高圧的な態度をとっていることから彼の存在を快く思わない住人も数多くいるという。
バルドゥーク監獄に投獄されていた、飄々とした壮年の男性。
アドルに出会ったことがきっかけで監獄にまつわる、ある重要な情報の提供者となる。
詐欺および経歴詐称の罪で捕まったようだが彼の口から語られる言葉はどこまでが真実なのか、その真相を知る者は誰もいない。
ダンデリオンでウェイトレスとして働く元気いっぱいの娘。
明朗快活・頑張り屋で客からの評判も上々だが、年の離れた弟妹たちとの暮らしを支えるなど多くの苦労を一人で背負っている。
幼馴染の男性がバルドゥークの闘技場に勤めているらしく、時折彼女から耳寄りな情報を入手することも。
酒場《ダンデリオン》の店長を務めるノリの良いオネエ。
面倒見がよく、過去の人生経験を活かして的確なアドバイスをすることから男女問わず、様々な客からの相談を受けている。
バルドゥークでの交友関係も幅広く、住人の情報やロムン帝国側の事情にもある程度精通している。