エステリア北東の半島に位置するロムン帝国の属州、グリア・エルトリンゲンの主要都市の一つ。
街中に巨大な監獄があることから《監獄都市》とも呼ばれている。監獄を中心に城壁や堀が張り巡らされ、城塞都市時代の名残も見られる。
また、この地方ではバルドゥークが交通の要衝でもあるため旅人や商品を対象とする宿屋、酒場、交易所などが軒を連ね、近年においては劇場、公衆浴場といった大衆向け施設も充実しつつある。
最近、街中では“怪人”と呼ばれる者たちが騒ぎを起こしており、住人たちの噂の的となっているようだ。
自分ではない何者かになる。そんな夢を見たことがあるだろうか?
その夢の中で私は考える。これは自分なのか、自分ではないのか。
夢が現実なのか、現実が夢なのか?私が辿り着いた答えはひどく単純だ。
『どちらでもいいではないか』
どちらが真実なのか――ではない。どちらも真実なのだ。
『バルドゥークの檻』本文より~
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