■れむなんと@あしゅら
七曜歴1205年 レミフェリア クロスベルの境界… 「ふぅーっ…今回も疲れたなぁ…」 「久しぶりのレミフェリアはどうなっているかなぁ…」 キンコーン、スピーカーからいつもよく聞きなれた音が 「間もなくレミフェリア公国首都…?なんですか?ここ 「!なんだ!?一体何が起きた!?」 剣の柄に手をかけ、船内に入ろうと扉を開けた瞬間。 「————!?————」 カキィン! 「誰だっ!!」 「フッ…名乗るほどの者じゃない…ただ少しお前に用が 「何だ!」 何者かは仮面をつけて顔は分らないにせよ、体格と声 「お前はクロスベルで、古い鍵を見つけなかったか…? 「…古い鍵…か…これのことか?」 俺はエニグマに付けている錆びた鍵のアクセサリーを 「…!そうだ…それだ…して、もうひとつの方は…?」 「黒髪の男のことか?」 「そうだ…」 「ヨシュアっていう奴ならお前の言ったやつとほぼ同じ 「そうか…分った。情報提供感謝しよう。…そしてその 「何…?…無理だ。これは大事なものでね。」 「手荒なまねはしたくないが、交渉が決裂したならば仕 「受けてみよ…荒ぶる炎の一撃を…鬼炎斬!!」 ガキィイン!! ドスッ!! 「今の攻撃すら防げぬようなら鍵を渡してもらおう…」 「まだだ…まだ…終わっちゃいねぇ…」 「その折れた鉄塊にまだ縋るか…あの時の遊撃士と同じ 「喰らえ!!」 全身全霊を込めてはなった一撃は、男の胸を貫いて 「やったのか…?」 全身が脱力して座り込んだ時、 「!?」 開いていたドアから俺が倒した男とまったく同じ男が 「まぁ分け身にせよ、倒したことに変わりはあるまい。 「待て!!」 「?…なんだ?」 「名前は…?」 男は少し考えると、飛行船は雲の中に入り、声だけが聞こえた。 「ロランス…とでも名乗っておこう…」 雲が消えた時、男はすでにいなかった |