■inosin
「くそっ!いったいどこにいるんだ!」 古戦場の中を駆ける者がいた。短い黒髪に、東方の物 「明日にはカルバートに帰国する予定だったのに。」 数時間前、協会の支部に戻ってくると、緊急の依頼が 話を聞いたところ、エオリアという娘が行方不明に 古戦場内を探し回っていたところ、今にも崩れそうな 「あいつか。おい・・・!」 無事見つけられたことに安堵し、声を掛けようとした 「危ない!」 「くっ!・・・おい、大丈夫か?えーと、エオリア 「は、はい。ありがとうございます。」 体を確認し、怪我がないことを確認すると、少年の心 「馬鹿野郎!何の力も持ってないくせに、なんだって 急に怒られたことでエオリアは体を萎縮させたが、や 「ここには貴重な薬を作るための材料になる花が咲い 「なら明日にでも遊撃士に依頼して、護衛してもら 「明日にはレミフェリアへ帰国しなければならなかっ エオリアは、他人を助けたいがために、このような行 「分かればいいよ。あと、あんた私と同い年だからタ 「う、うん分かった。・・・え、私?」 「ん?ああ、まだ名乗ってなかったな。私はリンって 「え、女の子?」 「・・・おい。男だと思ってたのか!」 「ご、ごめん。なんか凛々しかったから。」 二人は顔を見合わせると、今までの緊張が途切れたの 「ならあたしも遊撃士になる!」 「だって、リンってば無茶してすぐ怪我しそうだか 「おい、勝手に決めるなよ。・・・まあいいか。おま 二人はそう言うと、互いに手を取り合って再びこの地 |