アスラオモテ(阿須羅面)
夜な夜な市中に現れては、所かまわず火をつけるという迷惑な幻魔。星落とし後混乱を極めた大和の都にも頻繁に出没して、大きな被害を出している。それを懲らしめようと退治に出かけた幕府の警備隊や民間の兵どもが、アスラオモテの自爆攻撃によって大きな被害を被っている。一説にはアスラオモテは罪を犯し世を恨みながら死んだ者たちの怨念が、死体を運ぶ荷車の車輪に取り付いて生まれたものであるともいわれている。
■火車般若
獄卒が罪のある死者を乗せて地獄に送ると云われる車を火車といい、その火車の車輪をを模して造られた小具。アスラオモテは地獄へ連れ帰られることを恐れている。火車はアスラオモテとなった死者の魂と地獄とをつなぐものであり、それゆえにこの火車の車輪を模して作られた幻灯器に封じられたアスラオモテは、呼び出した者に服従する。
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