ユキナゴ(雪名残)

14、5才の少女の姿をした可愛い幻魔で、主に北国の雪山に出没する。200年溶けずにいた樹氷に精霊が宿ったものだといわれる。その性格は寂しがりやで、一方的な愛情を他者に注ぐ。相手を魅了する能力を持ち、冬の雪山でユキナゴと出会い気に入られたものたちは、彼女に魅了されそのまま吹雪の中で凍死してしまうという。


  ユキナゴ  

  雪狐の櫛  
 ■雪狐の櫛

万年雪に閉ざされた霊山の樹氷を削り出し造られた櫛。この櫛には心を持つ生き物を幻惑する力があるといわれている。ある時、それを信じた娘が好きな相手の心を射止めようとこの櫛をさして会いにいったところ、そのまま相手の男がユキナゴの虜になって雪山へ上り二度と下りてこなかったという言い伝えも残っている。
 

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