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ダルク・ファクトは、
塔の最上階で待っていた。
クレリアで身を固めた彼にダメージを与えられるのは、やはりクレリアの剣しかなかった。
ダルクの投げつける炎を受けながらも戦いのすさまじい緊張感からか、なぜか熱さも痛みも感じなかった。
あるのは、激しく胸を焦がす、勝利への執念だけだった。
長い死闘の末、ダルク・ファクトの目に驚愕と怒りの入り交じった色が浮かぶ。
「馬鹿な…!?こんな若造にッ…!」
最後の一撃を受ける瞬間、
青く澄んだ天空に浮かぶサルモンの神殿が彼の脳裏に浮かび、そして消えた。 |
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