「探したわよ。よくも今日まで 賞金稼ぎに首を獲られなかったものね?」
ドーラの放つ火球が着弾し、所構わず噴煙を巻き上げる。 軽いステップでかわしながら、アレスは今の一際大きな火球が、坑道の入り口に吸い込まれていくのを肌で感じた。
—次の瞬間、重い地鳴りと共に、何か低い呻き声を聞いた気がした。 (……何だ?)