エレボニア皇帝、ユーゲントⅢ世の長子にして旧Ⅶ組(特科クラス)の発起人。放蕩皇子とも呼ばれる趣味人だが、庶出のため既に皇位継承権は放棄している。
内戦時は紅き翼・巡洋艦《カレイジャス》をトールズ士官学院に託し、帝国西部でミュラーと共に「自由への風」という活動を開始。戦火で苦しむ人々が自分たちの力で立ち上がれるよう援助していた。
内戦終結後、勝利者となった鉄血宰相・オズボーンが“総取り”の形で帝国全土を掌握。周辺地域への侵攻・領土拡大が推し進められる中、ヴァンダール家が皇族の守護職を解かれたことでオリヴァルトは己の権限が弱体化されてしまったことを悟る。
そして——七耀暦1206年。士官学院の軍事学校化を知ったオリヴァルトは、最後の“悪あがき”として《第Ⅱ分校》の設立を提唱。更に、鉄血宰相に対抗すべく、帝国内外で培った人脈に働きかけ、自らも帝国内部での行動を開始する。