英雄伝説 閃の軌跡IV - THE END OF SAGA -

SEN NO KISEKI ダイジェスト 閃の軌跡

警告 WARNING

このコンテンツには「英雄伝説 閃の軌跡」に関する重大なネタバレが含まれています。

幕間「帰郷~迷いの果てに~」

9月末──

リィンたちVII組メンバーは帝都のバルフレイム宮に呼ばれていた。

ガレリア要塞と鉄鉱山での働きをとある人物に認められたからである。

エレボニア皇帝、ユーゲントIII世。

そしてプリシラ皇妃にセドリック皇太子、アルフィン皇女にオリヴァルト皇子に改めて拝謁するリィンたち。

それ以外にも、改めてオズボーン宰相とレーグニッツ知事と顔を合わせ──

同時に、彼らの政敵である《四大名門》、カイエン公、アルバレア公、ログナー侯、ハイアームズ侯とも対面するのだった。

そして──

皇帝の計らいで皇族ゆかりの温泉郷への小旅行に招待されるVII組メンバー。

その温泉郷とは“ユミル”
他ならぬリィンの故郷だった。

専用列車で送られ、ケーブルカーに乗って辿り着いたユミルは美しい紅葉の時期だった。

リィンの妹、エリゼに案内され皇帝家が下賜かしした《凰翼館おうよくかん》に宿を取ることになったリィンたち。

一旦、学院祭のステージ構成の打ち合わせを行うことにして──
紆余曲折あったものの、無事、内容が決定するのだった。

そしてリィンは、父であるテオ・シュバルツァー男爵と母ルシアとの久々の再会を果たす。

血は繋がらないながらも暖かく迎えてくれる家族たち──

剣の師匠ユンからの手紙も受け取り、迷いを見抜かれた気分になるリィン。
そんな彼を、VII組の仲間たちはそっと見守るのだった。

夜──

皆との時間を過ごした後、リィンはアンゼリカからとある頼み事をされる。

それは、学院を休学する彼女が愛用していた導力バイクを後輩に託したいというものだった。

迷いをかかえたリィンは即答できず、真夜中、露天風呂で考え事をする。

そこに現れた仲間と会話するうちにようやく気分が晴れたその時──

白い欠片──
季節はずれの雪が静かに降り始めるのだった。

翌朝──

降り続ける雪を前に異変を止めようと決意するリィン。

8年前の事件と酷似しており、その時に生まれた自分のトラウマを乗り越えるためでもあった。

当然のように仲間たちも同行し、待ち受けていたのは巨大な氷獣──

全力で撃破したところに現れたのは結社《身喰らう蛇》に所属する《怪盗紳士》ブルブランだった。

リィンの“謎”に興味を示し、挑発してくるブルブラン──

しかしリィンが迷いを振りきり、自らの“意志”を示した事で大人しく撤退するのだった。

無事、元の姿を取り戻したユミルを後にするリィンたち。

父シュバルツァー男爵は別れの言葉と共に、老師ユンから預かっていた巻物を息子に渡す。

《八葉一刀流》の中伝目録──
初伝止まりだったリィンにとって次なる目標を示す、そんな品だった。

こうして──
リィンたちはまた一つ大きく成長した上でユミルの地を後にするのだった。